こんにちは。
元トヨタディーラー整備士のガイです。
中国輸入には、転売、OEM、ODM、OBM、PB、EMS、、、。
と多くのビジネスモデルが存在します。
同じ中国輸入でも、ビジネスモデルが多い故にこういったお悩みを持つ方がいらっしゃいます。
- 転売はわかるけど、OEMとODMの違いがわからない。
- 副業で中国輸入をするなら、転売、OEM、ODMどれをするべき?
- OEMとODMのやり方が知りたい。
- PB、EMS、OBMってなんですか?
この記事では、こういった疑問に対して詳しく解説していきます。
Contents
中国輸入ODMとは?
ODMとは「Original Design Manufacturing」の略語で、受託者が他社のブランドの商品として製品を設計・生産することをいいます。
中国輸入でのODMを簡単に説明すると、
他社が製造した商品を、自社ブランド商品として仕入れて販売することを指します。
中国輸入ODMは、商品の企画や仕様設定や商品開発などには一切関与せず、製造された商品を売ることだけに特化したビジネスモデル。
商品自体は他社と同じ商品な為、その他商品パッケージや商品の魅せ方、販売方法で他社と差別化していくことが必要になります。
ODMはさまざまな分野、業界で活用されていますが、中でも中国企業に多く、パソコンや携帯電話などのIT分野で積極的に活用されています。
中国輸入OEMとは?
OEMは「Original Equipment Manufacturing」の略語で、受託者が他社のブランドの商品として製品を生産することをいいます。
中国輸入でのOEMを簡単に説明すると、
他社が製造した商品ベースに、自社ならではの改良を施して、自社ブランド商品として仕入れて販売することを指します。
ODMとは違い、商品そのものに改良を加えるため、商品そのもので他社と差別化することができます。
ここがもっとこうだったらいいのに、、、。
ここをもっとこうした方がいい。
などの意見をもとに商品に改良を加えることで、商品そのものに競争優位性、独自性を加えることができるのが最大の特徴です。
ODMと同じように、OEMは中国輸入だけでなくさまざまな分野、業界で活用されています。
一般的な分野業界ですと、
・自動車
・家電
・アパレル、ファッション小物
・スポーツ、アウトドア用品
・生活雑貨
などで多く活用され、今やODMは一般的な手法とされつつあります。
ODMとOEMの違い
中国輸入でのODMとOEMの最大の違いは、商品そのものに改良を加えるかどうかの違いです。
どこからどこまで自社で業務を担うのかで、ODMかOEMか変わってきます。
表で解説すると以下のようになります。
- ”◯”は自社で行う工程を意味します。
- ”◎”は生産工場に委託する工程を意味します。
生産工程 | OEM生産 | ODM生産 |
企画 | ◯ | ◎ |
仕様設計 | ◯ | ◎ |
開発(サンプル作成) | ◎ | ◎ |
生産(製造) | ◎ | ◎ |
より詳しくODMとOEMの違いを知りたい方は、以下の記事を参照ください。
日本貿易振興機構(ジェトロ):OEMとODMの違いについての記述
中国輸入ODMのメリット
中国輸入ODMには、以下の4つのメリットがあります。
- 商品の設計や開発をする必要がない
- 商品生産に関する大きなコストを削減できる
- 在庫リスクが少ない
- 物流や販売、顧客サポートに集中できる
中国輸入ODMでは、基本的に商品の設計、仕様設定、開発などの商品製造に関わるすべての作業、コストを削減することができます。
商品を0から作成するには、作成する商品のコンセプト、設計書、金型などが必要になりますので、商品開発のアイデア、商品を製造するためにかかる大きなコストが必要になります。
こうした多くの工程を委託して、費用も削減できるため、低リスクで自社商品を作ることができ、商品を販売することだけにフォーカスすることができるのが最大のメリットでしょう。
一方、ODMの製造を担う側のメリットとしては、大きく分けて2つあります。
- ODM販売をする多くの業者に、製造した商品を販売することができる
- 製造設備などの初期投資を活かして、他の商品を安く製造して多くの利益が得られる
中国輸入OEMのメリット
中国輸入OEMには、以下の3つのメリットがあります。
- 商品そのもので他社と差別化することができる
- 競合他社の商品よりも、高い品質で商品を販売することができる
- 競合他社との価格競争に巻き込まれない
中国輸入OEMでは、基本的に商品そのものに改良を加えますので、同じ商品はこの世に2つと存在しません。
したがって、中国輸入ODMのように同じ商品を販売するわけではないので、商品そのものの品質や機能で競合他社と勝負することができます。
中国輸入ODMの場合は、商品の魅せ方や販売方法を変えることはできるとしても、商品そのものは競合他社と同じですので、どうしても競合他社と完璧に差別化することは難しいです。
しかし、中国輸入OEMでは、商品そのものが抱えている問題点を根本から改良することができますので、競合他社との商品に比べて機能や品質を向上させることができることから高い競争優位性を確保することができます。
競合他社よりも機能的、品質的に優れた商品を販売することで価格競争に巻き込まれず、独自性を持って高単価でも販売していくことができるのが、中国輸入OEMの最大のメリットと言えましょう。
一方、OEMの製造を担う側のメリットとしては、大きく分けて3つあります。
- 既存商品の改良点を知ることができる
- 既存商品の改良点の指摘により、技術力が向上する
- 生産量が増えて増収増益する
OEMでは、既存の商品をベースに改良して製造するため、ベース商品を作った工場側に改良すべきポイントが知られてしまい、OEM製造をする工場の生産技術力が向上します。
また、OEMでは「商品の製造のみ」を請け負うことが多い為、効率的に多くの企業の商品を生産して、収益を伸ばすことができます。
中国輸入ODMのデメリット
中国輸入ODMには、以下の4つのデメリットがあります。
- 商品設計や商品開発のスキルが育たない
- 競合他社との価格競争に陥りやすい
- 仕入れ値が高い
- 競合他社が現れやすい
中国輸入ODMの最大のデメリットは、競合他社が現れやすいことです。
同じ商品を誰でも仕入れられることから、参入障壁が低く、すぐに競合他社が現れてしまいます。
競合他社が現れてしまうと言うことは、価格競争に陥りやすいと言うことにも繋がります。
OEMのように、商品そのものに改良を加えている場合は、商品の機能や品質で差別化されているため、高い値段でも売れ続けますが、競合他社と完璧に差別化できないODMではそうはいきません。
また、商品設計や商品開発をすべて委託することにより、商品開発スキルが一向に育たず、参入障壁の低い商品を価格競争に苦しみながら販売し続けることになってしまうのが、中国輸入ODMのデメリットと言えましょう。
一方、ODMの製造を担う側のでデメリットとしては、大きく分けて3つあります。
- 生産した商品のノウハウが盗まれやすい
- 1商品を開発するコストと労力が多いため、リスクが高くなる
- 自社のブランドが育ちずらい
ODMでは、ODM製造を担う側の技術レベルが高いため、他社とのやり取りの中で情報が漏洩する可能性があります。
また、ODMは引き受ける工程が多い為、労力と費用を考えてもリスクが大きくなってしまいます。
さらに、ODMとして商品を製造する場合は、他社ブランドとして商品を製造して販売する為、自社ブランドが育ち辛い傾向にあります。
中国輸入OEMのデメリット
中国輸入OEMには、以下の2つのデメリットがあります。
- 商品改良点を探る労力が必要
- 在庫を抱えるリスクがある
- 生産に時間がかかる
中国輸入OEMの最大のデメリットは、在庫を抱えるリスクがあることでしょう。
ODMであれば、商品に改良を加えないため少数から発注することが可能です。
しかし、OEMの場合は、商品そのものに改良を加えるが故に、最低発注数が500個〜1000個になることが一般的です。
したがって、1商品を発注するだけでも50万円以上掛かってしまうこともザラにあります。
競合他社と差別化はできますが、在庫を抱えるリスクが多くなってしまうことが中国輸入OEMの最大のデメリットでしょう。
一方、OEMの製造を担う側のでデメリットとしては、大きく分けて3つあります。
- ODM製造に比べ、商品生産までの手間が増える
- 生産した商品のノウハウが盗まれやすい
- 自社のブランドが育ちずらい
OEMでは、商品を改良をする必要がありますので、改良するポイントの部品などの買付作業を行う必要がありますので、ODM製造よりも手間と時間が掛かります。
また、ODM製造と同様に、OEM製造を担う側の技術レベルが高いため、他社とのやり取りの中で情報が漏洩する可能性がありますし、他社ブランドとして商品を製造して販売する為、自社ブランドが育ち辛い傾向もあります。
OEM、ODMの選び方
OEM、ODMでは、ともにメリットとデメリットが存在します。
双方ともメリットデメリットがあると、何を基準に選んだら良いかわかりませんよね。
そこで、ここではOEMかODMを選ぶ際のポイントを解説します。
コスト
中国輸入OEMの場合、商品に改良を加えて商品を生産するため最低発注数が大きくなってしまい、ODMよりも大きな初期費用が必要になります。
また、中国輸入OEM生産の場合、商品を作る上で金型が新たに必要になるケースがあります。
その場合は、金型費用に数百万円が必要になりますし、さらに商品の材料費、人件費、設備の導入費などが必要になります。
したがって、初期費用を抑えたい場合や、参入する市場の規模に初期費用が見合わない場合などは、ODMを選択するべきでしょう。
資金に余裕があり、参入する市場の規模に初期費用が見合う場合は、長い目を見てOEMを選択するのもありでしょう。
品質
「企画〜商品設計〜仕様設定」まで自社で行うOEMであれば、サンプルの作り直しを重ねて、商品品質を向上させることができます。
しかし、他のブランドの商品を自社商品として販売するODMでは、商品の改良をすることができないため、商品の品質を改良することはできません。
ODMは、商品を製造する側に商品品質を依存してしまうため、商品の品質を重視する場合はOEMを選ぶべきでしょう。
資産性があるかどうか
ODMは、初期費用を抑えて自社商品として販売することができますが、商品そのものは他社の商品と全く同じになってしまうため競合他社と差別化をすることが難しく、長期的に稼ぎ続けることが難しいのが現状です。
一方、初期費用がかかるOEMは、完全に自社オリジナル商品として他社と差別化できるため、一度売れる商品に成長させて仕舞えば、競合他社との競争に巻き込まれずに、長期的に稼ぎ続けることができます。
- 初期費用はかからないが、短命に終わってしまう可能性が高いODM。
- 初期費用は必要だが、長期的に稼ぎ続けられるOEM。
ご自身の資金状況や参入する市場規模の大きさ、販売戦略に応じて、OEMかODMか選び分けていきましょう。
OBM、EMS、PBとの違い
中国輸入の王道は、転売、ODM、OEMの3つですが、他にもOBM、EMS、PBといった生産方式が存在します。
OBM、EMS、PBに関しては、聞いたことがない人も多いでしょう。
ここでは、OBM、EMS、PBについて解説していきます。
OBMとは
OBMとは、Original Brand Manufacturingの略で、
自社オリジナルブランド商品を、他社ではなく、自社で生産する方式をいいます。
OEMであれば、自社で企画〜商品設計〜仕様設定まで行ったら、サンプル作成と商品生産は他社で行います。
OBMは、それらの商品製造に関わる全てを自社で行う方式です。
EMSとは
EMSとは、Electronics Manufacturing Serviceの略称です。
電子機器の生産を行うサービスのことをいいます。
主に台湾や中国などの電子メーカーで採用されています。
PBとは
PBとは、Private Brandの略称です。
OEMと似ていますが、OEMとPBの主な違うところは生産依頼主の違いです。
- メーカーが他社に生産を依頼する:OEM
小売業が他社に生産を依頼する:PB
ODMとOEMのやり方
ODMとOEMの違いは分かりましたね?
では、実際にODMとOEMをするにはどのような手順で進んでいけば良いのか。
ここからはODMとOEMをする上での具体的なやり方を解説します。
大まかな流れとしては、
- 商品選定
- 市場規模を調べる
- 商品の作り方
- サンプル発注
- 本発注
以上5つの流れに沿って進んでいきます。
商品の選定
まずは商品を選ぶところから始まります。
とはいえ、Amazonを調べるだけでもとてつもない商品数がありますよね。
その中から稼げる商品を見つけるわけですが、商品数が多すぎて迷ってしまう人が殆どだと思います。
ここからは具体的な商品の選定方法を解説します。
ジャンル・カテゴリを絞る
ODM、OEMで稼げる商品をピンポイントに探すのではなく、ジャンルやカテゴリーから絞っていきましょう。
例)カー用品に絞って探す、キッチン用品に絞って探す
これからODM、OEMをする上で、毎回別のジャンル・カテゴリーで商品を探すとなると、ノウハウが貯まらないのでとても多くの時間と労力が必要になります。
1つ目のODM、OEMである程度ジャンル・カテゴリーを絞ることで、ノウハウが貯まり、これからODM OEMをしていくべき商品がはっきり見えてきますよ。
すでに知識のあるジャンル・カテゴリーを選ぶと、スピード感を持ってODM OEM共に進めていけますのでオススメです。
自分の経験を活用する
先ほどの項目でも軽く触れましたが、全く知識のないジャンル・カテゴリーの商品をODM、OEMする場合、ある程度の知識を勉強するところから始まります。
これから商品を開発していくわけですので、そのジャンル・カテゴリーのことについてはもちろん、商品についても詳しくなければ商品の開発のしようがありません。
しかし、今までのご自身の経験を活用すれば、1から勉強するフェーズを大幅に短縮することができます。
例えば、
- 今までアパレル店員をやっていたのであれば「アパレル」
- 今まで自動車関係のお仕事に勤めていたのであれば「カー用品」
といったように、既にご自身に知識があるジャンル・カテゴリーの商品をODM、OEMするのも一つ有効な手段といえましょう。
ただ、「自分が売りたいものではなく、お客様の求めるもの」であるということだけは決して忘れないでください。
ライバルの強さを把握
中国輸入ODM、OEMだけに限らず、これから商品を作って売れる商品にするには、競合他社の存在をチェックしなければいけません。
例えば、今から自動車を作る会社を創業して、トヨタ自動車の売上を追い抜くなんて99.9%不可能ですよね。
Amazonでいえば、「スマホケース」「タブレットケース」この辺りでしょう。
いくら売れているジャンル・カテゴリーでも、自分の商品も売れるとは限りません。
売れる商品には、その分多くの競合他社が存在していますので、その競合他社を押しのけて売れる商品にするには至難の業です。
Amazonで商品を販売するには「売れる商品×販売力」が必要なので、どちらかが欠けていても必ず失敗します。
このように、すでに競合他社が数多く存在する場合は、違うジャンル・カテゴリーの商品を選ぶべきです。
初期費用が抑えられるODMでも、競合他社が強すぎる場合は難しいので、競合他社の少ないジャンル・カテゴリーを探しましょう。
市場規模を調べる
市場規模と聞くと難しく聞こえますよね。
簡単に言うと「その市場でどのくらい額のお金が流通されているのか」です。
そのジャンル・カテゴリーで一番売れている商品ですら月間10個しか売れない分野で、月間100個売るのは難しいですよね。
市場規模は、これからODM OEMで販売する商品の売れ行きに大きく関係します。
市場規模はなるべく大きなジャンル・カテゴリーを選びましょう。
自己資金によって戦略が変わる
ODM OEMをする商品が見つかったら、自己資金をどう使うかを考えなければいけません。
自己資金というのは、その商品にいくら資金を投入できるのかということです。
中国輸入の場合、転売ですら商品を発注してから日本に商品が到着するまで3週間ほどかかります。
ODM OEMの場合、商品パッケージを作成、商品に改良を加えるなどの追加工程が必要になりますので、商品を発注しても日本に商品が到着するまでに45日間は最低でも必要です。
また、商品を改良するに合わせて初期費用もかかります。
何も考えずにODM OEMを進めてしまうと、手元に資金が残らない可能性があります。
- 自己資金はいくらあるのか?
- 商品を生産して日本に輸入するまでにいくらかかるのか?
- 商品を販売して売り上げが入金されるまでにどの程度時間がかかるのか?
この辺りの計算を抜かりなく行い、資金ショートにならないように細心の注意を払って行きましょう。
ベンチマーク商品の販売数を無料で確認する方法
これから中国輸入OEM ODMをする商品が決まったら、ベンチマークする商品の売れ行きを確認していきましょう。
これからODM OEMをする商品のジャンル・カテゴリーで、売り上げ1位を目指すのであれば、現在の1位商品がどれだけ売れているのか具体的な数字を確認する必要があります。
では一体、どうやって販売数を調べるのか?
有料ツールを使わなくても、販売数を調べられる方法がありますのでご紹介します。
まずは、ベンチマークした商品をカートに入れましょう。
カートに入れたら、画面右上のカートのマークをクリックしてカートを開きます。
「数量」をプルダウンの中「+10」に設定します。
数量入力箇所に「999」と入力して「更新」をクリックすると、
ベンチマーク商品の「現在の在庫数」が表示されます。
この作業を数日ごとに行うことで、週間販売数、月間販売数を測定することができます。
上記の販売数量を確認する方法は、FBA出荷の商品にだけ使える方法です。
自社出荷の商品には使えませんので注意しましょう。
最短で販売数を確認する方法
先ほど無料で販売数を調べられる方法をお伝えしましたが、デメリットとして手間と時間がかかることが挙げられます。
「もっと早くラクに販売数を調べたい」と言う方は、アマテラスを使って販売数を調べることをオススメします。
アマテラスは有料のツールになりますが、商品のASINを検索するだけで、一瞬で販売数を確認することができるんです。
販売数の他にも、
- 月商
- ランキング推移
- 価格推移
- 出品者数
- FBA手数料,,,etc
などなど、多くの項目を確認することができるのでとても便利なので、ぜひ資金に余裕がある方はぜひ導入してみてください。
商品作成方法
これから中国輸入ODM、OEMをする商品の選定と、販売する商品ジャンルの市場規模の把握が完了したら、いよいよ商品の作成に取り掛かります。
ベンチマーク商品の改良ポイントを見つける
ベンチマークした商品の改良ポイント(弱点)を見つけるには、商品のレビューを見るのが効果的です。
商品を実際に使ったユーザーの声がダイレクトに記載されているのが商品レビューですので、商品レビューには改良すべきポイントの答えが記載されています。
改良ポイントを洗い出した後、ODMのOEMのどちらの方法で商品を作るかによって、改良のやり方は大きく異なります。
というのも、OEMであれば商品そのものに改良を加えることができますが、ODMでは商品自体には改良は加えません。
したがって、
- ODM:後付けで付加価値をつける
- OEM:製品の設計を変える
と言う方向性で、改良ポイントを加えていくことになります。
以下のレビューで例えましょう。
「商品の突起が非常に鋭利で危ない」というユーザーからの指摘に対してのODMとOEMそれぞれの改良策として、以下のような改良方法が考えられます。
- ODM:後付けで突起を保護するカバーを付属でつけて販売する
- OEM:製品そのものの設計を変更し、突起で怪我をしないような工夫を施す
まとめて全てを解決することは難しいので、まずはレビューを全体的に見ていき、どの指摘が最も多いか調べましょう。
改良すべきポイントに優先順位をつけることが重要です。
こうして、競合他社の商品の改良ポイント(弱点)を見出し、商品に改良を加えて、競合他社との市場競争に勝てるより良い商品を生み出しましょう。
- こう言うのがあればもっと良い
- ここがもっとこうだったら良い
ユーザーからのこうした意見は、とても貴重です。
商品品質を改善して、競合他社よりも高評価レビューを獲得できるようになれば、競合他社との市場競争に勝つことも難しいことではありません。
利益率について
OEM商品、ODM商品の利益率の相場を理解しておきましょう。
- OEM商品:50%〜70%
- ODM商品:30%〜50%
OEM商品は、競合他社と差別化できることで、販売価格相場よりも多少高めで販売しても十分売れていきます。
一方でODM商品は、商品そのもので差別化ができないため、販売価格相場に沿った値段で売れていくことがほとんど。
ODM OEM問わず、最低でも粗利で利益率30%以上で売れる商品を選んでいきましょう。
たとえ売れる商品であっても、利益率が低い商品の場合、新たに競合他社現れたり、商品原価や輸入経費の値上げによって赤字になってしまう可能性が高くなります。
相乗り防止対策の実施
OEMのように、商品そのものに改良を加えた場合は基本的に相乗りはされません。
しかし、商品そのものに改良を加えないODMの場合は、競合他社に同じ商品をし入れられて相乗り出品をされる可能性があります。
こうしたODMの場合、相乗り出品防止対策として「自社オリジナルの説明書」や「ロゴやタグ」さらには「商標取得」などの相乗り出品対策を行うことで、相乗り出品をしてくる業者から自社商品を守ることができます。
サンプル発注〜本発注
- 商品選定
- 市場規模の確認
- ODM OEMする商品の作成
以上3点が決まったら、いよいよサンプルの発注を行っていきます。
これから作る商品ですから、まずは品質に問題がないかチェックするためにサンプルを作成します。
アリババで商品を探す
中国輸入ODM OEMを行う場合は、中国の仕入れサイトを使って商品を改良前のベース商品を探します。
中国サイトには、
- タオバオ
- アリババ
- 天猫モール
などなど、数多くの仕入れができるサイトが存在します。
中でもアリババは、個人向けではなく業者取引向けの出品者が多いので、ODM OEMのどちらも対応してくれる出品者が数多く存在し、仕入れ値も安いので積極的に使っていきましょう。
複数業者から仕入れる
タオバオ、アリババなどの中国サイトを使って商品を仕入れる上で注意しなければいけないことは、同じ商品でも値段も品質も全く異なるという点です。
商品ページが綺麗で信用できそうな出品者でも、実際に商品を仕入れてみたら、画像のものと全然違うということが往々にしてあります。
ですので、同じ商品だからといって値段を安い商品を選んだり、どの商品を仕入れても同じと考えないでください。
必ず、同じ商品でも複数の出品者から商品を仕入れて、商品の品質を確認しましょう。
仕入れ先の選定仕方
複数の出品者の商品を仕入れて商品選定が完了したら、次は商品ではなく、仕入れ先にフォーカスします。
- 生産速度
- 原価
- 品質
- 最低発注数
以上4つを踏まえて、仕入れ先業者を探していきます。
いくら品質が良くても、製造に何ヶ月もかかる業者に頼んでいては一向に先に進みません。
また、いくら生産速度が早くても品質の悪い商品を作るような業者を選ぶわけにもいきません。
以上の4つの仕入れ先業者選定基準のバランスを、うまく考えながら選んでいきます。
サンプルを仕入れる
ベース商品の選定、製造業者の選定が完了したら、実際にサンプルを仕入れていきます。
商品を改良して量産するOEMでは、商品製造業者に改良内容をまとめたデータ(エクセルシートなどに)を送信し、サンプルを作ってもらいます。
改良の内容をまとめたデータには商品の改良案を事細かに分かりやすく、詳しく解説しておく必要があります。
この改良案のデータを使って、ご自身がイメージする商品像と商品を製造する製造業者のイメージの差を埋めていかなければいけません。
文章だけでは伝わらないので、画像を使って丁寧に説明することが重要です。
- 触り心地
- 色彩イメージ
などの、実際に自分の目で見なければわからないものに関しては、製造業者に実物の見本を送って確認した方がいいでしょう。
サンプル発注から本発注までは、何度か製造業者とサンプル作成を重ねるケースがほとんどですので、時間がかかるものと認識しておきましょう。
本発注をする
サンプル作成を繰り返して、求めている品質をクリアしたら本発注をしていきます。
500個〜1000個を大量生産する本発注ですので、依頼しているご自身と、受注している製造業者とで認識の相違がないか最終チェックを行いましょう。
大量生産が終わった後に商品の不具合が見つかってしまったら大変なことになりますので、注意しながら本発注を進めていきましょう。
オススメの輸入代行業者
中国輸入代行業者は、今や数多く存在します。
その中でも「BANRI」は、
- 返信速度
- 料金
- 使いやすさ
どれをとってもおすすめできる輸入代行業者です。
僕自身、5年前からずっとBANRIを使っていますが不便を感じたことはありません。
中国輸入代行業者の選び方で悩んでいる方は、ぜひBANRIを使われてみてください。
BANRIの使い方はこちらの記事で解説しています。
BANRI以外で、オススメできる中国輸入代行業者はこちらの記事で紹介しています。
売上を作るには、商品ページの作り込みが全て
本発注完了をすれば量産が開始されます。
商品が出来上がるまで待ちたくなりますが、ここで終わりではありません。
作った商品をAmazonで売るわけですから、ここからが本番です。
いくら大金をかけて中国輸入OEMをしても、売れる商品にしなければただの在庫の山です。
Amazonで売れる商品にするには、
以上3点が必要です。
Amazonで売れる商品と売れない商品は確かに存在しますが、それよりも「Amazonで売れる商品にするための販売力」の方が重要です。
Amazonでの売り方をマスターして、自社商品を売れるベストセラー商品に育て上げていきましょう。
さらに売上を作る方法
中国輸入ODM OEMをした自社商品が売れる商品まで育ったら、カラーバリエーションを追加してさらに売り上げを上げていきましょう。
カラーバリエーションを追加することで、今まで逃していた顧客層からも売上を作ることができます。
最初は売れ筋1色だけ販売
ロットを積まなくて良いODMであれば、少数ずつでも多くのバリエーションの在庫を取り扱った方が売り上げを作ることができますが、1000個近いロットを積むOEMの場合はそうはいきません。
1色だけでも1000個ロットを積まなければいけないのに、他の色も揃えたら初期費用が莫大になりますし、在庫リスクも高くなります。
また、作った色がこれから先も安定して売れていくとは限りません。
ですので、まずは王道な色を一つ選んで商品を作ってまずは販売していきましょう。
最初の商品が売れるようになってから、バリエーションを徐々に増やしていきましょう。
ただし、バリエーションを作るのにも時間がかかりますので、最初から複数バリエーションを作っておくことも一つ手です。
売り上げを上げられる可能性はあるものの、万が一売れなかった場合のリスクもありますので、リスクを抑えたOEMをしたい方は、あえて最初からバリエーションがない商品を選ぶのも良いでしょう。
PDCAサイクルを繰り返す
PDCAとは、
Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善)
を素早く繰り返すことで、より最適に効率的に売り上げを作れるように、現時点での無駄をどんどん省いていくためのサイクルのことを言います。
中国輸入ODM OEMで作った自社商品は、販売していくごとに
- 広告の運用
- 商品の品質
- 商品ページの作り込み
- より良い仕入れ先を見つけて利益率を上げる
などの改善を施して売り上げを上げつつ、より多くのお客様に満足してもらえる商品にしていくことが必要です。
一度作ったら売りっぱなしにして良いわけではありません。
基本的に商品レビューは、ネガティブ要素が書かれますので、一度作った商品をそのまま放置して販売していると低評価レビューが多くついて、近い将来売れなくなります。
長期にわたって継続的に売れる商品にするためには、常にPDCAを繰り返して、より良い商品を作って効率的に販売していくことが必要なんですね。
販路拡大
Amazonでの物販を前提とした中国輸入ODM OEMの目指すべき場所は、小リスク(少ない商品)で最大限の売り上げを作ることです。
Amazonで売れる商品にできたのなら、その他販路である
- 楽天市場
- ヤフーショッピング
- BASE
- Qoo10
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
- wowma
- フリル
などなど、多くの国内販路でも売れていく可能性が極めて高いのでどんどん販路を広げていくべきでしょう。
もちろん、競合他社の状況にもよりますので、よくリサーチをしてから販路を増やす必要はあります。
海外の販路であれば、最もメジャーである
- Amazon.com
- ebay
の2つが良いですね。
自社オリジナル商品としてODM OEMを作って販売するのであれば、積極的に多くの販路を使って売り上げを作っていきましょう。
OEM、ODMで稼ぐコツ
商品の企画を練って商品を作る中国輸入ODM OEMは、今まで中国輸入転売と比べて参入障壁が高く、競合他社が少ないジャンルとされていました。
しかし、コロナウイルス蔓延での在宅ワークの急激な普及により、今やオンライン販売を始める企業や個人が爆発的に増えてしまっています。
そんな中国輸入ODM OEMで周りと少しでも差をつけるために、
- SNS集客で売り上げアップ
- スポンサープロダクト広告を使って売り上げアップ
- 生産ロットを増やして製造コストを削減
以上3つを意識しながらODM OEMを進めていきましょう。
SNSで集客する
中国輸入ODM OEMをすれば確かに自社オリジナル商品として販売できますが、ブランド力がない上に、すでに存在する競合他社の存在により埋もれてしまい、ただ出品していても売れていくことはほとんどありません。
したがって、売上実績をつくるためには、最初は広告を使って無理やり露出を増やしていくしかありません。
では、一体どんな広告を使って集客するべきなのか?
それは、現代で普及しているSNSを活用した集客方法の活用です。
SNSを使った集客方法はいろいろありますが代表的な方法は、
- ブランド専用のアカウントを作成して認知を広める:フォロワー数が少ない段階では効果が薄い。無料で始められる
- インフルエンサーの活用:効果が高いが、費用も高い
- Twitter広告を使って集客をする:特定ターゲット層に宣伝可能
以上3点です。
広告で集客する
AmazonでODM OEM販売をするのであれば、Amazonスポンサープロダクト広告の利用はマストです。
しかし、Amazon広告だけではAmazonを使っている顧客に限られてしまいます。
Amazonスポンサープロダクトの他に、
を共に活用して、Amazonを利用している人以外の顧客層にも商品宣伝を行っていきましょう。
生産ロットを増やして商品単価を下げる
OEM商品がコンスタントに売れるようになり、月間販売数が増えてきたら、生産ロット数を増やして1商品あたりのコストを下げていきましょう。
OEM生産では、生産ロットの数を増やせば1商品あたりの単価を安くすることができます。
OEM商品の製造業者に生産ロット数と商品単価を相談し、商品あたりの原価が安くなるのであれば、ロット数を増やす選択肢もありです。
ただ、1商品原価を下げたいからと言って、ロット数の増やしすぎには注意してください。
在庫は売れなければリスクでしかありません。
在庫期間は現金が在庫になっている状態なので、キャッシュフローの面で良い状態ではありません。
最大でも3ヶ月程度の在庫に留めておきましょう。
ODM商品にライセンスをつけてパクリを防止する
中国輸入ODMは、商品そのものに改良を加えないため、低リスクで自社商品をつくることができることが魅力ですが、その反面売れる商品になってしまうと目立つため、競合他社にパクられやすい特性を持っています。
商品そのものに改良を加えないということは、競合他社は同じ商品を中国から仕入れて日本へ販売できてしまうわけです。
このまま野放しにしていては、近いうちに競合他社が数多く現れてしまい、稼げない商品になってしまうでしょう。
このODMの弱点を防ぐために、ライセンスを取得して商品を保護する方法があります。
意匠権を取得
意匠権とは、物品の形状、模様もしくは色彩などのデザインについて独占を認める権利で、
- 文房具類
- テーブル
- 衣類
- スマホ
- ペットボトル
などなど、あらゆる身近にある商品が意匠権で保護されています。
意匠権を取得するには「特許庁への申請等の手続き」が必要になります。
意匠権を取得するまでには、大きく分けて3ステップの流れがあります。
- 先行意匠の調査
- 意匠登録願の作成
- 特許庁に提出
意匠権取得での注意点
意匠権の出願料として、16,000円が必要になります。
(登録料として最初の1〜3年目は毎年¥8,500円 / 4年目以降は¥16,900円)
※書面で願書を提出した場合、別途「電子化手数料」もかかります)
また、願書の内容によっては拒絶される可能性があるため、誰が見てもわかるように丁寧に作成することが重要です。
商標権の取得
商標権とは「商品やサービスについたサービス名・ブランド名・目印(ロゴマーク)である商標」を保護する権利のことです。
「熱さまシート」や「シャネル」の名前・デザインなどは全て商標権によって保護されています。
商標権を取得するには、意匠権と同様に「特許庁への申請等の手続き」が必要になります。
商標権を取得するまでには、大きく分けて3ステップの流れがあります。
- 先行商標調査
- 商標登録願の作成
- 特許庁に提出
商標権取得での注意点
商標権出願料として、3,400円 (+8,600円 × 商品・サービス数)、登録料として28,200円 × 商品・サービス数)(書面で願書を提出した場合、別途「電子化手数料」もかかる)が必要になります。
商標権は「ロゴマーク、ブランド名」と「使用する商品・サービス」をセットで登録するため、「ロゴマーク」のみ単体で登録することはできません。
また、願書の内容によっては拒絶される可能性があるため、誰が見てもわかるように丁寧に作成することが重要です。
意匠権と商標権を取得するならtoreruがオススメ
意匠権と商標権はご自身でも取得できますが、書類を揃えたり、特許庁に出向いたりと、膨大な手間と時間がかかります。
正直、意匠権と商標権の取得に手間と時間を割くなら、新しい商品の開発に時間を割いた方が効果的です。
意匠権と商標権の取得を考えている方は、代行で意匠権と商標権の取得を行ってくれるtoreruを使っていきましょう。
toreruでは、無料でブランド商標の審査ができますし、そのままブランド商標の申し込みも可能なので、とてもオススメです。
まとめ
ODMとOEMの違いを一言でまとめますと、
- ODM:他社が製造した商品を、自社商品として販売する
- OEM:他社が製造した商品を改良して、自社商品として販売する
この2つの違いです。
中国輸入ODM OEMの違いであるメリットデメリットを考えた上で、どちらで自社商品の開発を進めていくか選んでいただければと思います。
「ODMであれば付加価値を」
「OEMをするであれば機能的改良を」
しっかりと加えて、競争優位性を作って自社商品として販売をしていきましょう!
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僕は元々、Amazon相乗り転売をしていましたが、今は辞めて、プチOEM販売にビジネスモデルをシフトチェンジをしています。
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[…] 中国輸入OEM ODMの違いとは? […]