こんにちは。
期間工で1年間働いたガイです。
期間工は地獄と言われるけどホント?
こんな疑問を抱いたことはありませんか?
本記事では、期間工を経験した僕が「期間工で働くリアル」を解説していきます。
Contents
地獄の期間工の大前提
地獄と言われる期間工のリアルを語る前に、まずは期間工の大前提を理解しましょう。
まず期間工とは、正社員とは雇用形態が異なる「有期雇用契約の社員」であるということ。
つまり、長く続けられる仕事ではないということです。
それでも入社わずか1年目から年収400万円以上もらえるわけですから、非常に恵まれた仕事であるわけです。
最長でも2年しか期間工として働くことができないことを念頭に置いた上で、以下で解説をする地獄の期間工のリアルをご覧ください。
期間工が地獄と言われる理由
期間工が地獄と言われる「ネガティブ面」な側面を解説します。
・単純作業の繰り返しが地獄
期間工は単純作業を一日中ずっと繰り返す仕事です。
ライン仕事なので、配属されたラインの作業を出勤から退勤まで9時間(残業があれば12時間)ずっと繰り返します。
単純作業である分、慣れてしまえば楽と言えば楽なのですが、なれるまでは地獄の毎日になるのは間違いありません。
慣れるまでの地獄の日々を乗り越えれば、期間工で働くことも苦にならないでしょう。
・体力的にきつくて地獄
期間工はライン仕事が基本ですので、配属される部署によっては、大きくて重い部品を取り付ける作業があります。
こうした体力的に辛い部署に配属された場合、毎日が地獄で期間工になったことを後悔することになるでしょう。
・期間工は夜勤が地獄
期間工は1週間ごとに「昼勤・夜勤」が入れ替わる2交代勤務が一般的です。
せっかく昼勤に慣れてきたと思ったら来週は夜勤に、夜勤に慣れたと思ったらまた昼勤に戻る日々。
夜勤は仕事が終わるのが夜遅く、退勤する頃には太陽が登ってくることもよくあります。
こうした期間工の地獄に耐えきれず、辞めていく人が後を絶ちません。
・他の期間工との会話がほぼ無いから地獄
期間工では、与えられたライン仕事を黙々とこなす毎日です。
休憩時間以外に、他の期間工と会話をすることはほぼありません。
一人で黙々と作業をするのが好きな人には天国ですが、他人との関わり合いを求める人にとっては期間工は地獄そのものです。
・期間工を長年続けた人間の末路が地獄
冒頭でもお伝えした通り、期間工は「有期雇用契約の社員」ですので、長く続けられる仕事ではありません。
そのため、期間工として働いている時は高い給料をもらえて幸せかもしれませんが、残念ながらそれも長くは続きません。
期間工の契約期間が満了をする人は、主に以下4つの選択肢を選ぶ傾向が強いです。
- 派遣会社などに転職する
- 同じ会社でまた期間工をする
- 別のメーカーで期間工をする
- 独立・起業する
上記4つの中で最も多いのが以下の2つです。
- 同じ会社でまた期間工をする
- 別のメーカーで期間工をする
結局また期間工を続けてしまう人がほとんどなのです。
この期間工を繰り返してしまう行為こそ、期間工の地獄の始まりなのです。
・期間工の寮がボロくて地獄
期間工の寮は家賃・光熱費が無料ではありますが、寮がボロいことがあります。
まあ、贅沢な悩みですが。
ボロいが故に壁が薄かったり、ゴキブリが出たり、色々問題が起こります。
こうした問題に耐えられない人からしたら、期間工で働くことが地獄に感じるでしょう。
・汚い工場で働くのが地獄
期間工は工場で勤務する仕事ですので、毎日工場で働くことになります。
一昔前まではボロボロの工場で働くことが当たり前でしたが、最近ではどのメーカーの工場も新しくなっているようです。
とはいえ、工場なので汚いことはたしか。
はっきり言って汚れ仕事です。
期間工に華やかさを求める人はいないと思いますが、もし華やかな仕事がしたいのなら、期間工で働くことは地獄になるでしょう。
死ぬほどキツイと言われる期間工のリアル
地獄と言われる期間工で僕は1年間働きました。
実際に期間工で働いてみた感じた「地獄と言われる期間工のリアル」をお話しします。
・やっぱり期間工はキツかった
はっきり言って期間工はキツかったです。
というか、めっちゃキツかった、、、。
もう二度とやりたくないくらいキツかった。
というのが本音です。
まさに地獄そのものでした。
(僕の場合は、副業と同時並行でやっていたので、よりキツかったのだと思います。)
毎日同じ作業を9時間も続けるのは、精神的にキツかったですね。
おまけに夏場は、冷房なんて効いていないから死ぬほど暑いし、冬場は凍えるほど寒かった、、、。
ただですよ、
この世の中にキツくない仕事なんてないわけです。
そう考えると、期間工だけが地獄なわけでもない気がします。
・めっちゃ臭い
期間工はゴリゴリの男社会で、ガッチガチの体育会系な職業です。
女性もちらほらいますが、圧倒的に男性が多いです。
そうなると当然、夏場なんてのは汗臭くて地獄でした。
それに加えて、工場全体がゴムを焼いたような独特な臭いがするんですよね。
めっちゃ臭いです。工場なので当たり前ですが。
華やかな仕事を求めるなら期間工は絶対にやらない方がいいです。
「大手企業のメーカー」という看板に惹かれて、華やかさを求めて期間工したらまず間違いなく地獄を見ます。
・めっちゃ汚い
僕は日野自動車の羽村工場で期間工をしていましたが、工場がマジで汚くて地獄でした。
工場全体がボロいので、食堂も売店も全部ボロくて汚い。
「最近の工場は綺麗」だなんてよく言いますが、それはトヨタやホンダなどの大手メーカーだけ。
日野自動車のようなトラックメーカーの期間工は、本当に工場が汚くて地獄です。
・転職に不利になることが多い
期間工は大手メーカーの仕事ではあるものの、あくまでも契約社員です。
なので、職歴に期間工とかいたところで有利になるおことはありませんし、むしろ不利にすらなるかもしれません。
世間一般的には「期間工なんて底辺の人間がやる仕事」と思われている節は未だにあるでしょうから、期間工をすることで転職に有利に働くことはまずないでしょう。
「あんな地獄の思いをして期間工をしたのに、転職に不利になるなんて最悪」と後悔することも出てくるはずです。
ただ一つ例外として、期間工から正社員になれる場合があります。
このケースに関しては、期間工をすることが転職に有利に働くと言えましょう。
・期間工を繰り返してしまう人が多い
期間工は2年で契約満了です。
そのあとは転職を余儀なくされるわけですが、期間工をしていたことが転職で有利に働かないことに加えて、他の会社の正社員になるよりも期間工として働いた方が待遇も給料もいいことが多いのです。
こうした事実から、期間工をずっと繰り返して年齢を重ねてしまう人が多いのです。
ただ、期間工をずっと繰り返すこと、いわゆる「期間工ループ」に入ってしまうと、高齢になった時に本当の地獄を見ることになってしまいます。
期間工は地獄よりも、実は天国になりえる
ここまで期間工をすることのデメリットを解説してきました。
ここまでの話だけを聞くと、期間工をすることは地獄でしかない。と思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。
考え方によっては、期間工は地獄というよりもむしろ天国であり、実は勝ち組になることも可能なのです。
なぜならば、期間工をすることにはかなりの大きなメリットがあるからです。
・職歴、学歴、年齢は関係ない
期間工で働く場合は、職歴、学歴、年齢は関係ありません。
18歳以上であれば、誰でも期間工なることができるのです。(高齢の人は難しい)
通常、一般企業で社員として働く場合、学歴や職歴をはじめ、年齢まで重要視されます。
なぜならば、採用をしても即戦力にならないからです。
それに比べて期間工は非常に恵まれています。
- 今までニートをしていた人
- 刑務所から出所したての人
- 今まで勉強もせず遊んできた人
- 借金まみれで人生をリセットしたいと考えている人
こうした人にとってはまさに希望の光になるでしょうし、期間工は地獄どころかむしろ天国なのです。
・採用される確率が超高い
期間工の採用率は80%と言われており、以前高水準を保っています。
一般企業の社員を目指すならこうはいきません。
働きたい人にとって期間工という職業は救いになることは間違いありません。
・給料が高い
期間工の最大の魅力は、全くスキルのない人でも1年目から年収400万円以上も稼げることです。
全くスキルのない人間が一般企業に社員として入社して、いきなり1年目から年収400万円以上もらえる会社なんてほとんどありません。
・貯金に最適。恵まれた環境がある
期間工は給料が高いことに加えて、会社の寮に入れば家賃・光熱費全て無料な「至れり尽くせり」な環境まで用意されているのです。
こうした恵まれた背景もあり、1年で貯金を300万円以上する人も今す。
これを恵まれてると言わずしてなんと表現するでしょう。
期間工は地獄と言われますが、待遇を考えればむしろ天国です。
・社会保険完備
期間工はどの企業も有名な大手企業ばかりです。
だからこそ、社会保険が完備された環境で働くことができるのです。
もしニートが社会復帰をするとして、あるバイをから始める場合と比較してみたら、期間工がどれだけ恵まれているかよくわかるでしょう。
ニートが社会復帰を目指すのであれば、期間工はうってつけの場所であり、まさにニート地獄から這い上がる絶好のチャンスです。
・労働基準が厳格
期間工は大手メーカーであるため、労働基準が厳格に規定されています。
したがって、ブラック企業のようにサービス残業をさせられる心配もありません。
【労働時間】
定時:約8時間 / 残業の場合:9〜10時間
【休日】
週休2日制 / 長期連休(GW、正月、お盆)あり / 年間休日120日以上
休日出勤の際は日勤の1.5倍の報酬など。
・正社員より気楽に働ける
正社員になると課される業務も責任もより重いものになっていきます。
しかし、期間工は正社員と同じような待遇であるにも関わらず、会社から求められるレベルは低く、正社員に比べて業務も少ないのです。
気楽に働きたい人にとっては、期間工は最適な職業でしょう。
・短期契約だから気軽に辞めやすい
期間工は3ヶ月もしくは6ヶ月ごとに契約を更新していく働き方です。
期間工を始めてみたものの、肌に合わず「期間工は地獄だ、、、。もうやめよう、、、。」と思ったら契約更新のタイミングでやめればいいのです。
正社員では、気軽に会社を止めることは当然できません。
そう考えると、期間工を働くことを一概に地獄とは言えないかもしれません。
・頑張り次第で正社員になることもできる
期間工として頑張って働いていると「正社員にならない?」とオファーをもらえることもあります。
オファーがなくても、正社員登用制度により正社員になるチャンスがあるのです。
不安定な期間工としては働くことが地獄だと感じる場合は、正社員を目指すのも良いでしょう。
期間工は地獄だが金は稼げる
ここまで、期間工の地獄の側面と、期間工の恵まれている側面を解説しました。
期間工にはメリットとデメリットがあります。
双方の側面を見た上で、期間工にチャレンジしてみたいと思う人は一度挑戦されてもいいと思います。
実際、期間工は地獄ですがお金は確実に稼げますので。
期間工のメリット
・職歴、学歴、年齢は関係ない
・採用される確率が超高い
・給料が高い
・貯金に最適。恵まれた環境がある
・社会保険完備
・労働基準に厳しい
・正社員より気楽に働ける
・短期契約だから気軽に辞めやすい
期間工のデメリット
・単純作業の繰り返しが地獄
・体力的にきつくて地獄
・期間工は夜勤が地獄
・他の期間工との会話がほぼ無いから地獄
・期間工を長年続けた人間の末路が地獄
・期間工の寮がボロくて地獄
・汚い工場で働くのが地獄